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第8回 公立那賀病院 医療安全の取り組み!!
公立那賀病院 医療安全管理者の曽和とも子です。
公立那賀病院は、和歌山県の北部に位置し、世界に誇る医聖・華岡青洲の生誕地であります。温暖な気候に恵まれ、もも・みかん・柿・いちじく・いちご・八朔と豊富な果実の生産地として誇れる地域です。
すべての医療機関において、医療安全は最重要の取り組み課題です。当院においても地域基幹病院として質の高い安全で安心な医療を提供する事を目標に揚げており、医療安全に関する職員の意識啓発を進めるとともに、医療安全を推進する組織体制を確立することに日々取り組んでいます。 医療安全管理室は、2002年に医療安全を専門に取り扱う部門として設置されました。私は、5代目の医療安全管理者です。室長の整形外科副院長の下、すべての部門に関わりながら、病院全体の医療安全を整備する役割を担っています。
また医療安全管理室には、医薬品の安全管理を担当するメンバーや医療機器の安全管理を担当するメンバー・看護部・コメディカル・事務部門のメンバーが所属しており、計:20名のスタッフで定期的な会議や院内ラウンドを行っています。その活動としては、職員に向けて医療安全に関する研修や講演会を定期的に開催したり、医療安全に関する情報を発信したりしています。さらに各部門から色々な情報を吸い上げ、医療事故に繋がりそうな情報に関しては、マニュアルを整備したり、システムを整備するなど事故防止策を検討し、改善した内容を現場で周知徹底してもらえるよう働きかけています。
では、当院での活動内容をご紹介します!
【当院の医療安全管理体制】
院長
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【医療安全管理委員会構成メンバー】 ※3ケ月毎、会議開催
院長・室長・副院長・診療部長・事務局・看護部長・医療安全管理者・薬剤科長(医薬品安全管理担当)・臨床工学技師長(医療機器安全管理担当)・臨床検査科技監・放射線科技師長
栄養科・医療相談室
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【医療安全管理室構成メンバー】 ※毎週、カンファレンス開催
室長・副院長・医療安全管理者・9単位の師長・薬剤科長・臨床工学科技師長・臨床検査科技監
リハビリ科技師長・放射線科技師長・栄養科長・事務
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【医療安全推進部会構成メンバー】 ※毎月、インシデント・アクシデント事例検討会
室長・医師・医療安全管理者・看護部長・看護部9単位推進部員各2名・薬剤科・臨床工学科
臨床検査科・リハビリ科・放射線科・栄養科・総務課・医事課・地域連携室・医療相談室・事務
インシデント報告は、安全な組織づくりの実践面の中核『職員の安全に対する感度を磨く』
※毎月の件数目標80件/月 とりあえず、おかしい?ヒヤリとしたら報告する!
当院では、毎月、看護部・コメディカルの部署単位で、医療安全ランチョンセミナーを開催しています。(13~15件/年)時間は、30分程度
臨床工学科による『人工呼吸器インシデント事例から見えてくるもの』セミナー風景
毎週、ICTとの合同ラウンド風景
社会の医療に対する要求水準は、我々医療従事者や医療機関の努力を遥かに上回っているのが現状で『医療は安全であることが当然』とされています。医療システムの高度化、複雑化、専門分化、機械化、自動化と進み、その結果、従来は不可能であった状態の患者に対する治療が可能になりました。❝医療事故の問題❞は、個人の問題ではなく、組織として取り組んでいかなければと思い日々の医療安全に取り組んでいます。
(お問い合わせ先)
〒649-6414
和歌山県紀の川市打田1282
公立那賀病院
医療安全管理室 医療安全管理者 曽和とも子
TEL:0736-77-2019
E-mail:t.sowa@nagahp.jp
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