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第10回 医療法人南労会紀和病院 医療安全推進のために
医療安全管理室
医療安全管理者 王野祥子
紀和病院は、高野山の麓に位置し、自然の恵みを受け豊かな環境の中で地域の方と共に歩んでいます。
《基本姿勢》
本院の医療安全管理における基本姿勢は、
一般に「人間はエラーを起こす」と認識し、医療事故において個々の職員の個人的責任の追及をするのではなく、医療事故発生となった医療システムに潜む危険性や安全管理姿勢の不十分な点に注目し、その根本原因を究明し改善していくことを主眼とします。
医療安全管理室は、病院における医療事故や背後にある本質的な問題に対し、組織的な安全管理体制の確立を図ることを目的に2006年に設置されました。
医療安全管理委員会を主体とし、医療安全管理室、リスクマネージメント委員会・転倒転落対策チーム会が活動し、より安全な医療システムの構築に努めています。各部署にはリスクマネージャーが配置され医療の安全確保に努めるとともに事象の分析や改善方法の検討を行っています。
インシデント報告は、院内の基準に従いレポートシステムより職員へ公開、また院内広報誌の発行や院内ニュースでの情報の発信を行い、職員一人ひとりの医療安全意識の向上と安全な医療の提供に努めています。
院内開催の職員研修には、DVD研修も取り入れ、研修会を複数回開催できるよう準備し、参加できなかった職員へは、部署のリスクマネージャーを中心に資料配布で啓蒙機会としています。
意識向上のため、知識や技術を向上させ研修参加への目的が得られるよう伝えていければと思います。
2016年度は、厚生労働省が定められています「医療安全推進週間」を開催し、ポスター掲示とチラシを配布させていただき、患者様と医療従事者が「お互い大切な安全パートナー」と題し、取り組みを行いました。
今後も、患者様が安全で安心して医療を受けられるよう、常に危機意識を持ち日々業務に取り組むよう啓発してまいります。
<ミーティング風景>
当院のインシデントレポート報告シス
○院内LANを活用し、効果的な情報収集と管理が行えるようになり、IDとパスワードを用いて個人で管理を行います。
○報告種別は、①通常報告 ②転倒転落報告 ③針刺報告 ④院内暴力 ⑤相談・苦情報告 に分けられており、報告職員が選択してレポート記載を行っています。
<報告内容分類>
○インシデントレポートが報告されると、所属長・医療安全管理者は院内で発生している情報がリアルタイムに把握できるようになっています。
○インシデントレポートは、2015年より職員へ公開しており、公開の影響レベルは「2以下」と規程し、一覧から選択すると内容の表示がされるようになっています。
※インシデントレポート事例の公開を行うことにより、事象の情報共有と状況や改善策の確認が行え、貴重な情報発信となり安全意識の向上につながります。
※事例の公開を行うことにより、同種の内容が未然防止につなげていければと考えております。
<レポート公開一覧>
医療安全推進週間開催
<各所属からの医療安全の取り組み掲示>
<配布チラシ>
<お問合せ先>
〒648-0085
和歌山県橋本市岸上18-1
紀和病院 医療安全管理室
医療安全管理者 王野祥子
E-mail:kiwa.anzen@nanroukai.or.jp
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