第5回 新宮市立医療センター「患者さんを守る!職員を守る!」医療安全管理者の取り組み
新宮市立医療センター 医療安全管理者 栗原 久美子 |
新宮市立医療センターでは、平成22年4月に"医療安全管理室"を設置、平成24年度には組織の医療安全管理体制をさらに充実させることを目的に、専従医療安全管理者(看護師)が配置されました。
医療安全は医療の質と向上が重要な課題です。患者の安全、また職員の安全を担保するためには、組織として再発防止対策を立案し実施することが大切です。また、医療の標準化を進めることで、安全な風土を生みだし、患者が安心して診療・治療を受けられるよう、職員は安全な医療を提供できるよう組織として管理を行うことが必要です。そのために当院の管理体制として病院全体の医療安全を管理・指導する医療安全管理委員会を設置し、各部署のリスクマネージャーが構成要員となり安全な医療について検討を重ねています。医療安全管理委員会は医療安全管理室メンバー6名を含め25名で構成しています。
医療安全に関する、お問い合わせ・質問などありましたら下記メールにお気軽に連絡ください。
⇒maron@hsp.shingu.wakayama.jp
●室長(医師)
●医療安全管理者(看護師)
●薬剤部薬剤科長
●臨床工学部係長
●医療業務課長
●保安渉外管理責任者
●医療安全管理室会議、医療安全管理委員会の開催
●患者・家族からの相談
●インシデントレポート集計・報告などのデータ管理
●インシデント事例検討、対策立案・評価など再発防止活動
●「医療安全管理ニュース」作成など、安全情報の広報活動
●院内ラウンドによる院内環境チェック
●医療安全管理研修の開催
●その他、医療の安全にかかわる事項ヘの対応
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院内暴力の防止に関わる体制作りの一貫として昨年度より委託している警備会社と当直を担う師長の意見交換会を年1回行っています。意見交換を重ねることでそれぞれの役割をお互いに確認することができ、良好なコミュニケーションを保つことに繋がっています。このような意見交換を行うことで夜間・休日における病院の安全な環境作りと体制強化に繋がっていると自負します。 |
医療安全のために日々様々な取組みをしていますがそれを徹底するには患者さんひとりひとりの協力が不可欠です。医療安全を考える上で「そこまでしなくても」「いやそうしておくべき」と微妙な葛藤もありますが今後も「患者さんを守る!職員を守る!」をスローガンに取り組んでいきたいと考えています。
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